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2012年 05月 26日
![]() 高原の別荘にきたような、清清しい気分を味わわせてくれたアトリエ館を後にして、戻りがてら気ままにぷらぷらと桜新町方面へ住宅街を歩いてゆくと、家並みごしに突如巨大な構築物が見えてきました。 ここは駒沢給水所。 巨大な円筒状の給水塔が2棟、鉄橋によって結ばれています。 2棟の同じ形をした給水塔は、ヨーロッパの古城を思わせるようなロマンティックな風貌です。 ![]() 後で調べてみたのですが、この給水塔の完成は、なんと大正12年(1923年)、およそ築90年。 設計には、水道事業の近代化に大きく貢献し、近代水道の父と呼ばれた中島鋭治がかかわっているとのこと。この施設は、大正期の渋谷町(今の渋谷区)が起した事業の一環なのだそうです。 渋谷町では当時、急速な発展による人口増加で、井戸水がかれたり水質が悪くなったりして飲料水が不足し、町営水道の創設が待ち望まれるようになりました。そこで渋谷町が事業を起し、近代的な水道施設を整備して、多摩川を水源として取水された水を、河畔にある砧浄水場で濾過した後、ポンプでこの駒沢給水場に送り、渋谷町に配水していたそうです。 今ではその役目も変わり、震災など非常時に備えた貯水タンクとして使われているようです。 残念ながら、敷地の中は非公開のようですが、街路からながめていてもその威容は十分に伝わってきます。 ![]() 今回訪れたそれぞれの場所は、事務所から気軽にぶらりと散歩していけるところでしたが、身近なところにもいろいろな歴史が刻まれているものだなと、あらためて感心しました。 TAC濱田建築設計事務所 2012年 05月 25日
![]() 画家向井潤吉は昭和8年に、ここ弦巻にアトリエを構え、平成7年に93歳で亡くなるまでこの地に暮らしていたそうです。アトリエと住まいを兼ねたこの建物は、昭和37年に、建築家佐藤秀三の設計により建てられ、アトリエの脇には、昭和44年に岩手県一関より移築された土蔵が併設されています。 ![]() 入口も当時の玄関のまま、ドアを開けて入ります。 住宅を兼ねたアトリエと併設された土蔵は、そのまま展示室として使われています。 壁には、画家が各地を旅しながら描いた、瑞々しい茅葺の民家の風景が並んでいます。 ![]() 一巡りして再び庭へと出れば、頭上に響きわたる葉のざわめきと鳥たちのさえずり。 ふと、どこか遠く旅にでかけたような錯覚におちいります。ついさっきまで歩いていた通りの喧騒がまるでうそのよう。この場所は他とは違う時間が流れているようです。 ◆向井潤吉アトリエ館 〇所在地 〒154-0016 世田谷区弦巻2-5-1 〇交通機関 電車 東急田園都市線 「駒沢大学」駅西口 下車/徒歩10分 東急世田谷線 「松陰神社前」駅 下車/徒歩17分 バス 東急バス(渋05)渋谷~弦巻営業所 「駒沢中学校」 停留所下車/徒歩3分 東急バス(等11)祖師ヶ谷大蔵駅~等々力操車所 「駒沢三丁目」 停留所下車/徒歩3分 〇開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) 観覧料 200円 〇休館日 毎週月曜日(ただし休日と重なった場合は翌日) 年末・年始(12月29日から1月3日まで) 展示替期間(2012年3月21日から3月31日) (つづく) TAC濱田建築設計事務所 2012年 05月 24日
![]() 代官屋敷の茅葺屋根を後にして次に向かうのは、同じく茅葺屋根の民家を多く描いたことで有名な画家、向井潤吉のアトリエです。 弦巻通りに掲示されている案内板のとおりに駒沢中学校の敷地に沿ってなだらかな坂道を歩いてゆくと、閑静な住宅街の高い石垣に、鬱蒼と茂る木立が見えてきました。 ![]() 角をまがって更に坂を上ってゆくと、向井潤吉アトリエ館の入口。 石垣と一体となった、趣のある門構え。門をくぐると、ひょっこりとたぬきでもあらわれそうな野趣に富んだ石段が迎えてくれます。 ![]() 木漏れ日のさす、少しカープした石段を上がってゆくと、なんだか遠いむかしばなしの世界に誘い込まれてゆくかのような不思議なこころもちがしてきます。 石段を上がりきると、切り妻の大屋根をもつ民家風のアトリエが見えてきました。 ![]() (つづく) TAC濱田建築設計事務所 2012年 05月 23日
![]() 郷土資料館のエントランスに近づくと、巨大なくすのきが迎えてくれます。建物はその巨木を囲むように自然に配置されていて、外壁には独特な質感の素焼きのレンガタイルがはられています。表情豊かでありながらその色調は優しく、周囲の樹木の木肌や土の色、草木の緑と呼応して、すっかり風景に溶け込んでいます。内部へと進むと、外壁と同系色のレンガタイルが今度は床に使われていて、外観のイメージが内部へと自然につながり、エントランスホールの白い壁にはトップライトの光がやさしく注ぎ、とても心地よい空間です。 ![]() この世田谷区郷土資料館は、世田谷区役所庁舎及び区民ホールと同じく建築家前川國男の設計です。区役所庁舎ができたのが1959年、こちらの資料館のほうは1964年の竣工。このころの前川事務所は、京都会館、東京文化会館、紀伊国屋ビル、埼玉会館など、戦後モダニズムの名建築を次々と生み出していた時期です。こちらの資料館も規模は小さいながら、並々ならぬ存在感を放っており、さすが巨匠の作品です。 ![]() 年末年始に行われる有名な世田谷ボロ市のときには、この資料館と大名屋敷のあるボロ市通りにはたくさんの市がたちます。賑わいにまぎれての散策も楽しいものですが、もし代官屋敷を訪れるのなら、春から秋にかけての天気の良い日、あまり人のいない午前中に訪れることをお勧めします。のんびり過ごすには絶好の場所ですよ。 さて次は、ここから駒沢方面に少し足をのばしてみましょう。 ![]() ◆世田谷区郷土資料館 〇所在地 〒154-0017 世田谷区世田谷1-29-18 ボロ市通りの世田谷(大場)代官屋敷敷地内 〇交通機関 東急世田谷線「上町」駅下車徒歩約5分。上町駅に近隣案内図があります。 バスは(渋谷駅~上町・祖師谷大蔵駅・成城学園前駅・調布駅南口、田園調布駅~世田谷区民会館、等々力~祖師谷大蔵駅)の「上町」バス停から徒歩約5分。 〇開館時間 午前9時~午後5時(入館は4時30分まで) 〇休館日 毎週月曜日・祝日(祝日が月曜日のときは翌日も)・年末年始(12月29日から1月3日まで) ただし、11月3日とボロ市開催日(12月と1月の15・16日)は開館します。 (つづく) TAC濱田建築設計事務所 2012年 05月 22日
![]() 昨日は金環食、今日はスカイツリー開業と、巷では大きなイベントが続いていますね。 さて、こちらはゆっくりと世田谷散歩の続きです。 ![]() ここを訪れた日は強い陽射しに少しあせばむような陽気でしたが、代官屋敷の中に入るとひんやりとした空気。そこは土間のたたき。台所です。 しばらく目がなれるまで暗くてあたりが見えないくらいです。昨今の建物ではなかなかお目にかかれない空間の「闇」がここにはあります。 ![]() 高い天井を見上げると見事な小屋組み。すすけて黒くうねった大梁の木組みがいにしえの生活を活き活きと語ってくれているようです。外にでればまた、まぶしい陽射し。 近年のものかも知れませんが主屋の廻りには土蔵やつるべ井戸もあり、とてものどかな雰囲気です。 ![]() ![]() さらに敷地の奥へ進むと、郷土資料館がみえてきます。 (つづく) ![]() TAC濱田建築設計事務所 2012年 05月 21日
![]() 代官屋敷表門 みなさん、今朝の金環食はご覧になりましたでしょうか。 一瞬、あたりが夕方のように暗くなり不思議な日差しになりました。 テレビではどこのチャンネルをつけても金環食のライブ映像一色。 あいにく日食観察用のめがねは持ち合わせていませんでしたので、テレビで紹介されていた、ピンホールカメラの要領で紙に穴を開けて、床面に像を映し出す方法を早速試してみました。厚紙に楊枝で穴をあけて、太陽にかざしてベランダの床に映してみると、本当に、三日月のように太陽が欠けた形で光の点が映りました。用意が遅かったので金環の状態でみれなかったのは残念でしたが、おもしろい体験ができました。 金環食が今回のように日本の広域で見れたのは、なんと932年ぶりとのことで、東京で次に金環食が見れるのは300年後!というのですから、こんなふうに気軽に見れるのは一生に一度の貴重な体験だったんですね。932年前の世界も300年後の世界も、あまりにも大きな時のスケールで想像しようもありませんが、それだけにとても浪漫をかきたてられます。 一転、いきなり身近で、小さなスケールになりますが、今週のブログ当番の間、世田谷にある私の事務所から歩ける範囲と決めて、気軽に散歩しながらゆっくりと過ごせる場所をいくつかご紹介します。陽気のよいこの季節、気ままにふらりと散策してみては如何でしょうか。 散歩のはじめは、世田谷区立郷土資料館です。最寄駅は東急世田谷線の上町駅。 ここの敷地は、元は代官屋敷で、江戸時代中期以来、彦根藩世田谷領20ヶ村の代官を世襲した大場家の役宅だったのだそうです。今も残る表門と主屋は重要文化財に指定されています。 通りに面する茅葺き屋根の表門の脇の入口からはいると、同じく茅葺き屋根の大きな主屋が見えてきます。 (つづく) ![]() 代官屋敷主屋 ![]() 主屋台所入口 TAC濱田建築設計事務所 2012年 05月 10日
早速あくる日の日曜日、早起きして花展へ出かけると、遠目にはあまり人が来てない様子。早くきて良かったと思いながら、花展が開催されているテントに近づいたらびっくり。 そのテントの脇にはずらりと並んだ人人人・・・・。幾重にも蛇行して並んでいるではありませんか。皆さん常連らしく、みなグループのようで、家族やら知人らしき人と一緒に並んでいるようです。一人当たりの点数が限られているのを知っているんですね。これではお目当ての鉢は買えそうにないなあ、と思いながら長い長い列に並びました。 しかしです、なんと運良くお目当てのひとつが手に入りました。ひめりんごの盆栽です。かわいい白い花が咲いて可憐な姿です。小さな鉢だけれど、この中にひとつの生態系があるのではないかと思わせる、ミニチュアの小宇宙。上手く育てれば本当に小さなりんごの実がなるそうです。これからが楽しみです。 ![]() TAC濱田建築設計事務所 2012年 05月 03日
![]() ゴールデンウイークまっただなかですが、あいにくの天気が続いていますね。 先月のことになりますが、今日のように強い雨の日、事務所の近くの馬事公苑前広場で世田谷の花展覧会が開催されていました。 4月の14日と15日の土日に訪れたのですが、始めの土曜日は大雨で人影もまばら。 でも花展の行われていたテントに入ってびっくり。花の鉢植えや盆栽がたくさん並べてあり、それぞれに生産者の名前と値段がついていて、それが信じられないお値段なのです。 花の鉢植えで500円から800円くらい、盆栽でもなんと1000円程度。どの花も盆栽も立派なもので、ふつうとてもそんな金額で買えるようなものではありません。早速、お気に入りのものが見つかって、買おうとしたのですが、その日は展覧のみで翌日の日曜の朝から販売するということ。それも早い者勝ちで、1人の買える点数が限られてるというのです。ならば明日も来ようと思い、早く起きねばとそわそわしながら次の日を迎えました。 ![]() TAC濱田建築設計事務所 2012年 04月 19日
![]() 「”き”を使った”いっぴん”の家づくり講座」 日本人の心の一つに”きづかい(気遣い)”というものがあります。周囲へのきづかい、人へのきづかい、きを使うことは、環境へのきづかいにもなります。 この講座では、設計者だけでなく、木を育て材木にする林業家たち、その材木を加工し家を造る大工さんなど、それぞれの立場から、山 ・木について、木の使い方について、話していただきます。 これから家を建てようという方だけでなく、建築や環境に興味のある方々にも役立つ内容となっています。 この機会に皆様是非ごぞってお出かけ下さい。 (参加費は、一家族一組500円で、講座期間2日間ご参加いただけます。施主倶楽部会員は無料。) ◆会期 4月21日と22日の土日13:00~17:00 ◆会場 新宿駅からすぐの新宿エルタワー26F TOTOショールームイベントスペース ![]() お申し込み、お問い合わせは、 NPO法人家づくりの会事務局までお願いたします。 TEL 03-5360-8061(日祭日を除く13:00~17:00) TAC濱田建築設計事務所 2012年 04月 17日
![]() ![]() 明日18日水曜日、京橋のLIXIL:GINZA(ショールーム)で、住まいセミナーが開催されます。 (社)日本建築家協会関東甲信越支部 住宅部会の主催で、4月から6月にかけて計3回行われる「建築家と考える こだわりの住まいづくり」の第1回目のセミナーです。 第1回目は、住まいづくりの醍醐味と楽しみ~建築家と考える住まいづくりの本当のところ~というテーマで、それぞれの建築家が、住まいづくりの実例を紹介しながら、経験を活かした住まいづくりの醍醐味と楽しさについて語ります。私もこの回の講師の1人として参加させていただきます。 参加ご希望の方は、 LIXIL:GINZAのHP http://lixilginza.info/event/index.html#anchor_s1 のページから、「お申し込みページはこちら」をクリックして記入の上、受付お願いいたします。 参加無料です。(応募締切:定員になり次第締切) 〇開催日時 第1回セミナー 4月18日(水) 午後6時15分~8時まで 第2回セミナー 5月16日(水) 〃 第3回セミナー 6月 6日(水) 〃 〇開催場所 LIXIL:GINZA(ショールーム)8階セミナールーム 東京都中央区京橋3-6-18(地下鉄銀座線京橋駅1番出口) TEL 03-5250-6560 ![]() 皆様是非ご参加下さい。お待ちしております。 TAC濱田建築設計事務所
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