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2015年 10月 02日
この建物は山の手の閑静な住宅街のなか、急坂の中腹に建っています。坂になっている前面道路と敷地のレベル差を利用して、地下1階地上2階のRC造の建物を、密集した周辺環境に自然に馴染ませるように配置しています。このレベル差を活かし、道路下手からは、地階に位置する駐車場に直接アクセスすることができ、坂の中ほどからは幅の広い、ゆったりとした石張りの階段を数段上がって、1階の玄関までアプローチすることができます。ファサードは、RC打放しのダイナミックな壁面を、敷地の前面から奥へと三枚の壁を立てたようにリズミカルに配置しています。その構成が、周囲の環境からプライバシーを守りながらも、閉鎖的にならずに奥行を感じさせるような効果を与えています。そして、高台にある日当たりのよい南面には大きな開口面を設け、見晴らしの良い環境を活かした開放的な空間を実現しました。特に2階のリビングは、屋根を鉄骨造にして深い庇を造り、天井高一杯まで開口部を設けることによって、都心の高層ビルを望む素晴らしい眺望を生活空間に取り入れることが可能になり、重厚な壁に囲まれたRC造でありながら、開放的かつ透明感のある空間が生まれました。 TAC濱田建築設計事務所 #
by tac-h
| 2015-10-02 15:54
| 家づくり
2013年 01月 19日
東側の前面道路が深い林の中に消えていく。そこにこの住宅の敷地がある。南西方向につま先下がりのなだらかな傾斜地である。 「軸線とレベル」。これがこの建物を語る時のキーワードとなる。前面道路に沿って、南北にこの建物の軸線が始動する。太陽の軌道を追うように、建物は扇形に東から西へと展開していく。敷地の北端が、いわば扇の要となっており、敷地の北寄りに配置した建物の北側に廊下を設けることによって、効率的な動線を確保した。 玄関を入ると北に向かって土間が広がり、廊下へと伸びている。その廊下に踏み込めば、ロビーホールが現れる。そして開いた扇の中ほどがダイニングとなる。 ダイニングの窓の外にはテラスが広がり、その一角からは、地下の浴遊空間のドライエリアが眼下に見える。さらに北の廊下を西へ、建物の奥へと進むと、地下に降りる階段が現れる。頭上を見上げれば、屋根の中心に三角に張り出したトップライトから光が落ちている。 山から風に乗って鳥が舞い降り、羽を広げたかのような屋根伏は、この敷地のレベル差ゆえにでき上がった形状である。 (撮影:新建築社写真部 井上登) #
by tac-h
| 2013-01-19 13:41
| 住宅
2012年 05月 26日
高原の別荘にきたような、清清しい気分を味わわせてくれたアトリエ館を後にして、戻りがてら気ままにぷらぷらと桜新町方面へ住宅街を歩いてゆくと、家並みごしに突如巨大な構築物が見えてきました。 ここは駒沢給水所。 巨大な円筒状の給水塔が2棟、鉄橋によって結ばれています。 2棟の同じ形をした給水塔は、ヨーロッパの古城を思わせるようなロマンティックな風貌です。 後で調べてみたのですが、この給水塔の完成は、なんと大正12年(1923年)、およそ築90年。 設計には、水道事業の近代化に大きく貢献し、近代水道の父と呼ばれた中島鋭治がかかわっているとのこと。この施設は、大正期の渋谷町(今の渋谷区)が起した事業の一環なのだそうです。 渋谷町では当時、急速な発展による人口増加で、井戸水がかれたり水質が悪くなったりして飲料水が不足し、町営水道の創設が待ち望まれるようになりました。そこで渋谷町が事業を起し、近代的な水道施設を整備して、多摩川を水源として取水された水を、河畔にある砧浄水場で濾過した後、ポンプでこの駒沢給水場に送り、渋谷町に配水していたそうです。 今ではその役目も変わり、震災など非常時に備えた貯水タンクとして使われているようです。 残念ながら、敷地の中は非公開のようですが、街路からながめていてもその威容は十分に伝わってきます。 今回訪れたそれぞれの場所は、事務所から気軽にぶらりと散歩していけるところでしたが、身近なところにもいろいろな歴史が刻まれているものだなと、あらためて感心しました。 TAC濱田建築設計事務所 #
by tac-h
| 2012-05-26 18:43
| ちょっと散策
2012年 05月 25日
画家向井潤吉は昭和8年に、ここ弦巻にアトリエを構え、平成7年に93歳で亡くなるまでこの地に暮らしていたそうです。アトリエと住まいを兼ねたこの建物は、昭和37年に、建築家佐藤秀三の設計により建てられ、アトリエの脇には、昭和44年に岩手県一関より移築された土蔵が併設されています。 入口も当時の玄関のまま、ドアを開けて入ります。 住宅を兼ねたアトリエと併設された土蔵は、そのまま展示室として使われています。 壁には、画家が各地を旅しながら描いた、瑞々しい茅葺の民家の風景が並んでいます。 一巡りして再び庭へと出れば、頭上に響きわたる葉のざわめきと鳥たちのさえずり。 ふと、どこか遠く旅にでかけたような錯覚におちいります。ついさっきまで歩いていた通りの喧騒がまるでうそのよう。この場所は他とは違う時間が流れているようです。 ◆向井潤吉アトリエ館 〇所在地 〒154-0016 世田谷区弦巻2-5-1 〇交通機関 電車 東急田園都市線 「駒沢大学」駅西口 下車/徒歩10分 東急世田谷線 「松陰神社前」駅 下車/徒歩17分 バス 東急バス(渋05)渋谷~弦巻営業所 「駒沢中学校」 停留所下車/徒歩3分 東急バス(等11)祖師ヶ谷大蔵駅~等々力操車所 「駒沢三丁目」 停留所下車/徒歩3分 〇開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) 観覧料 200円 〇休館日 毎週月曜日(ただし休日と重なった場合は翌日) 年末・年始(12月29日から1月3日まで) 展示替期間(2012年3月21日から3月31日) (つづく) TAC濱田建築設計事務所 #
by tac-h
| 2012-05-25 19:09
| ちょっと散策
2012年 05月 24日
代官屋敷の茅葺屋根を後にして次に向かうのは、同じく茅葺屋根の民家を多く描いたことで有名な画家、向井潤吉のアトリエです。 弦巻通りに掲示されている案内板のとおりに駒沢中学校の敷地に沿ってなだらかな坂道を歩いてゆくと、閑静な住宅街の高い石垣に、鬱蒼と茂る木立が見えてきました。 角をまがって更に坂を上ってゆくと、向井潤吉アトリエ館の入口。 石垣と一体となった、趣のある門構え。門をくぐると、ひょっこりとたぬきでもあらわれそうな野趣に富んだ石段が迎えてくれます。 木漏れ日のさす、少しカープした石段を上がってゆくと、なんだか遠いむかしばなしの世界に誘い込まれてゆくかのような不思議なこころもちがしてきます。 石段を上がりきると、切り妻の大屋根をもつ民家風のアトリエが見えてきました。 (つづく) TAC濱田建築設計事務所 #
by tac-h
| 2012-05-24 19:06
| ちょっと散策
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